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ちょっと前に知り、時間があるときに少しずつ読み進めている藤森かよこ先生(文学者)のコラム。この絶妙な毒とユーモアが素晴らしいと毎回しみじみ思う。昨日アップした、塩野七生センセイのエッセイ「マザコン礼讃」(書籍『男たちへ』収録)と重なる部分が多いので、以下、マザコンの箇所のみ引用。(ロリコンやファザコンについて関心があるかたは、ぜひともリンク先を訪れてみてくださいませ。)

ロリコンにもマザコンにもファザコンにもなれない日本人 [04/12/2004]【アキラのランド節】

(略)同じ理由で、日本の男を「マザコン」と呼ぶのも、まちがっている。母親という人間の質の高さなり、知恵なり、愛情なり、美しさなりを心に深く刻み、人間判断のものさしにするほど、自らの人間形成に母の影響が巨大であることを自覚し、しみじみありがたく感じているので、しょうもない女なんかに惑わされようもないし、人間というものに根底的に信頼感がある、というのが、正しいあるべき「マザコン」である。女は、こういうマザコン男こそ、結婚相手に選ぶべきである。女たるもの、そういう真性&神聖マザコン男の母親には、全面降伏するべきである。「姑」なんて呼び方は、不遜であり失礼である。ほんと、そういうさりげなく普通に立派なお母さんって、いるからね。ああいう女性たちがいるから、日本の男も救われるなって思わされること、結構あるよ。

日本で通常言われるマザコンとは、「自分の人生を自分自身で作れないので、他人に介入することでしか暇がつぶせない女に、ヴィジョンも見識もなく、気まぐれに世話され、いじくられすぎたんで、世話されて構われていないと安定できない人間依存症になった」だけの人間のことである。うちの職場にもいるよ、こういう人間依存症というか、女依存症の馬鹿が。女と見れば、しょうもない冗談言ったり、ため口きいたり、からかったり、ほんとうるさい二枚目ぶった初老教授なんかいるよ。

(中略)こういう男で質がもっと悪くなると、母親からは暇つぶしで相手にされていただけで、ほんとうに愛されたわけではないことを、うすらぼんやり意識はしているんだけど、それは直視せずに、無意識のまま母に憎悪を怨恨を抱いて、それを抑圧してしまって、母と形態が似ている女一般に、その怨恨と憎悪を向けるよね。敵は母親であり、その問題を直視しない自分自身の勇気のなさなのに、自分の深層心理を分析できないというのが、日本の男の知的情緒の水準の低さだよね。こういうのは、実質的には「母なるもの」を知らないのだから、「マザコン」と呼ぶのは、間違っている。単に「濃縮100パーセント孤児」でいいよ。もしくは、「優しい子ども虐待サヴァイヴァー」とでも呼ぶか。(以下略)


思うに、これは日本人男性に特有の問題ではないんだろうなぁ。ウエルベックが好んで描いている、ダメな男たちというのは、藤森先生の言うところの「優しい子ども虐待サヴァイヴァー」だと思われるので。ウエルベックはフランス人作家だけど、ある意味、フランスのほうが日本よりも事は深刻なんだと思われる。というのも、一般的に、雑誌やテレビなどのメディアは「フランスの育児事情は恵まれている」というようなイメージを前面に出しているけれど、それはあくまで「親」への育児サポートがしっかりしているからであって、子供の視点が、ちょっと抜けている場合が多いので。(ちなみに、移民事情が全く異なるものの、フランスは日本よりも深刻なDV、つまり死亡に至るDVが多い。児童虐待についてはまだ調べていないので、時間があるときに調べてみる予定。)
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テーマ:国際結婚 - ジャンル:結婚・家庭生活


















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