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東洋経済オンラインマガジンで連載されていた『会社で心を病む』というコラムより。執筆者は筑波大学社会医学系助教授で医学博士・精神科医の松崎一葉氏。

まず部下が自己愛性人格障害で回避的行動を取るパターン。
(第3回) 回避性・自己愛性人格障害による現代型うつ病(1)(03/22)
(第4回) 回避性・自己愛性人格障害による現代型うつ病(2)(04/05)

(略)従来型のうつ病患者に、こういうタイプの人はいません。みな休職することに引け目を感じ、早く職場復帰したいと願っています。責任感が強く、まじめな人が多いからです。リハビリを兼ねて外出したりすることはあっても、喜々としてディズニーランドに行ったりなどしません。

 彼の場合、明らかに回避性・自己愛性人格障害と言えるでしょう。人格が未熟で、大人になり切れていない。子ども時代に身につけるべき社会性が育っていないのです。そのために、困難なことにぶつかると、うまく対処できずに問題を回避しようとして、うつ病に逃げ込んでしまう。工場で班長に任命されたものの、リーダーになれるような指導力や責任感はなく、部下から指示を仰がれることが重荷だったのでしょう。

 症状自体はうつ病ですが、休職して問題から回避できると自然に症状が消えます。だから、休職中に遊びに行ったり、好きなことに没頭したりするなど、従来型のうつ病とは明らかに違う傾向を見せます。しかし、本人に悪気はなく、職場に行こうとすると気分が悪くなるため、自分はうつ病だと信じている。そこが厄介なところなのです。

 こういうタイプのうつ病は、原因が人格の未熟さにあるため、投薬だけでは根本治療はできません。精神療法的なカウンセリングや行動療法的な指導で、社会性を身につけさせる必要があり、治療は長期にわたるでしょう。結局、この青年にリハビリ的な職場復帰は難しいと判断し、行動療法を行っている精神科医を紹介することになりました。(以下略)


確かに、仕事に付随する「役割」に自分を合わせられない性質を持つがゆえに、仕事よりも自分の楽しみや趣味を優先してしまい、結果として転職ばかり繰り返している知人(そしてその度に鬱状態を訴える)は知っている。

次に上司が自己愛性人格障害であり、部下が精神的に参ってしまうケース。
(第5回) クラッシャーにつぶされる部下たち(04/19)

前回紹介した回避性・自己愛性人格障害者の場合は、困難なことに出会うと、それから逃れるためにうつ病になります。ところが、同じ自己愛性人格障害者でも、能力が高く、仕事ができるタイプの人は、本人ではなく部下をうつ病にしてしまう困った存在になります。

 子ども時代に親から十分な愛情を受けずに育ち、自己肯定感が低いと、自己愛性人格障害に陥りやすくなると言われています。なぜなら、自己肯定感が低いと、自分に自信が持てない分、他人からの評価に敏感で、上昇志向が高くなるからです。そして、他者からの評価を得るために必死になって昇進をめざしますが、人間的に未成熟でコミュニケーション能力が低いため、部下を育てることができないどころか、部下をつぶしてしまうクラッシャーになってしまうのです。

 私が産業医をしていた会社で、同じ部署から何人もの社員がうつ病になったことがあります。最初は気づかなかったのですが、どうも同じ課長の下で働いている社員が次々とうつ病になっているのです。

 不信に思った私は、うつ病になった社員に聞き取り調査を行いました。すると、その課長は仕事はかなりのやり手ですが、独断的で部下の話を一切聞かず、気に入らないことがあると怒鳴り散らす人物だとわかりました。部下のミスを発見すると、鬼の首をとったように叱りつけ、30分以上もネチネチと文句を言う。かといって、部下が業績を上げるような仕事をしても、ほめることはない。社内でも「あの課長の下に行ったら地獄だな」と陰口をたたかれるくらいです。

 しかし、仕事ができ、社内でもトップクラスの業績を上げているため、彼に文句を言う人がいません。会社の上層部も「性格は悪いが、仕事はできる」と大目にみているのです。そして、そのとばっちりを彼の部下たちが受けているのです。

 あるとき、うつ病で休職中の社員が自殺未遂を図りました。発見が早く、大事には至らなかったのですが、「あの課長が部下を追いつめたのだ」と思うと、私も怒りがわいてきました。こんな人間を管理職にしておく会社の人事もどうかと思いますが、一介の産業医にすぎない私にはどうすることもできません。(以下略)


上司と部下という立場上、上司にはなかなか文句は言えない雰囲気がありますし(日系の中小企業だと「意見さえも」文句だと自動的に解釈される会社も多そうだし。。)このパターンに陥っている職場は、けっこうあるのでは、と思いました。

私も過去に、こういうケースに当たった経験がありますが、あの時はすでに「自己愛性人格障害」についての知識があったため、なんとか難を免れることができただけで、何も知らなかったら今頃は、、と思うと非常に恐ろしいです。。

もしも余りにも独断的で不条理な人が上司だった場合、「もしかすると自己愛性人格障害では?」と疑ってみると良いかもしれません。
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テーマ:働くということ - ジャンル:就職・お仕事


















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