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『亜玖夢博士の経済入門』(橘玲著)読了。

「相談無料。地獄を見たら亜玖夢へ」
亜玖夢博士の経済入門
文藝春秋
橘 玲(著)
発売日:2007-11-28
おすすめ度:4.0
おすすめ度5 物語としても楽しめました。
おすすめ度5 知的刺激がある本
おすすめ度4 きれいにまとまっています
おすすめ度4 さすがの安定度です
おすすめ度4 橘玲ファンなので読んでみた。

多重債務、利権争い、いじめ、マルチ商法、自分探し、計5つの主題を、行動経済学、ゲーム理論、ネットワーク理論、社会心理学、そしてゲーテルの不完全性定理で解きながらの短編小説5話形式であります。

SMクラブ、オカマバー、中国エステ、闇賭博、オカルト教団が入居している新宿の雑居ビルの一室に、亜玖夢博士の事務所があります。そこへ「相談無料。地獄を見たら亜玖夢へ」というビラを手にした小学生、麻薬密売人、ヤクザなどさまざまな悩みを抱えた相談者が訪れ、亜玖夢博士が「処方箋」を出す、というストーリー。

小説として単純に楽しく読めますし、経済学に興味がある方にも入門の入門書として役立ちそうな内容でありました。

と模範解答的な感想を書いたところで、私としてはそこまで満足いっていないだな、と自覚しましたわ(苦笑)。うーん。「もっと冷酷でいいよ、経済学なんだから」っていうのが正直な感想かなぁ。(でも、これでさえ、ミクシイレビューを読むと、冷酷だと感じている人が多そうな気配なので、小説として商業出版する以上、このくらいの冷酷さでちょうどいいんだと思います。。)

なお、まさかとは思うものの、この小説を読んで、「金儲けだけ考えて行動するのが正しいのだな」だとか、逆に「経済学は、やっぱりお金のことしか考えない学問なんだ、イヤだわ」と勘違いしてしまう方がいるかもしれないので、「違うよ、そうじゃないのだよw」というのを示すために、異なるソースより以下、引用しておきます(笑)。

経済学のモデルと主張 2007年12月11日【飯田泰之の「ソーシャル・サイエンス・ハック!」】

(略)ここで手痛い勘違いをする学生も少なくありません。「金銭的利益追求」の結果「社会が最適な状態」に至るという経済学の結論をもって「金銭的利益の追求が善であることを証明するのが経済学だ」「経済学の目的は金儲けの正当化だ」と考えてしまうのです。また、経済学の論理にすっかり説伏されて「人は皆金儲けだけ考えて行動すべきだ」なんて思ってしまうコがいたり……。

この誤解は、経済学全体へのイメージにも関わるところなので、是非解いておきたいところです。まず、現代の経済学には特定の価値観を正当化しようとする意図はありません。入門レベルの経済学講義で「金銭的利益だけを追求する個人」を想定するのは、ひとえに単純化のためです。始めから不効用の問題や公共心を持つ企業を組み入れたモデルを講義したら、ほとんどの学生は学期終了前に討ち死にでしょう。(以下略)

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『マネーロンダリング』の橘玲氏による、経済エンターテイメント。1話に1理論のさわりというか入門レベルの話がドラマ仕立てでまとまっていて気軽に楽しめます。なんとなく「笑ゥせぇるすまん」ぽいかな。 借金返済に悩むフリーター→「行動経済学」 八方ふさがりの... 読書日記と着物あれこれ【2008/10/27 16:06】

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