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またしても発見♪2005年1月にメモ化していたらしい。以下、書籍『孤独』(アンソニー・ストー著)の引用メモ。
孤独―新訳
創元社
アンソニー・ストー(著)
発売日:1999-03
おすすめ度:5.0
おすすめ度4 人間関係だけが有意義と言うわけではない
おすすめ度5 情報化社会における「孤独」の意味
おすすめ度5 名著
おすすめ度5 創造性の源
おすすめ度5 Lonleyではなく、Solitudeであること。

第2章 独りでいられる能力(p35-53)より

★ドナルド・ウィニコット(精神分析家)

1958年論文『独りでいられる能力』
Donaid W.Winniott,"The Capability to be Alone", in The Maturational Process and the Failitating Environment (London,1969)

精神分析の文献においては、独りでいられる能力についてよりも、独りでいることの恐怖感や独りでいたいという願望にして書いた論文のほうが多いと言ってもよいであろう。また、かなりの量の研究は、引きこもり(孤立)の状態、すなわち、迫害の予感を暗示する自己防衛態勢についてのものである。独りでいられる能力がもつ積極的な側面についての議論がすでに始まっていなければならないと私には思われる。
★独りでいられる能力は、幼い時期を通して築き上げられてきた内的な安定感の1つの側面である。仲間を避けようとしたり、病的に孤立している子供たち、つまり、ウィニコットが言及している「引きこもり状態」にある子供たちも存在するけれども、楽しんでいる子供をそのような子供たちと混同してはならない。独りになって想像力を働かせて楽しんでいるような子供は、秘められた想像能力を発現させるかもしれないのである。

★ウィニコットは、大人になってからの独りでいられる能力は、幼児が母親がいるところで独りでいる状態を経験することにその源があると提起している。いま、彼は、幼児の目前の要求、すなわち食物や暖かさや身体接触などの要求が満たされ、その結果として、母親から何かを貰いたいという要求がなく、また母親が何かを与えようと思いやる必要もない状態を想定している。そして、次のように書いている。

★独りでいられる能力は、誰か他の人がいるところで独りでいたという体験に基づいており、体験が十分でない人においては、独りでいられる能力は発達しない。このパラドックスを証明しようと私は試みている。独り(つまり、誰かがいるところで)のときにのに、乳児期は自分の個人的生活を発見することができる。

★専門的な仕事に費やした生涯のほとんどの期間において、ウィニコットは、個人の体験が本物か偽物かということに特に心を奪われていた。彼が治療した多くの患者たちは、さまざまな理由で、子供時代に従順すぎる振る舞いを身に着けて、他人が期待するとおりの行き方、他人の気に入る生き方、あるいは、他人を傷つけないことだけを考えた生き方をするようになっていた。

このような人はウィニコットの言う「偽りの自己」を作り上げる患者たちである。すなわち、自分独自の真実の感覚や本能的な要求を基盤にしないで、他人の希望に従順であることを基盤にして作り上げられた自己である。そのような個人は、結局自分の人生は無意味で不毛だと感じるようになる。なぜなら、その人は世界を主体的な要求が満たされる場所として体験するというよりは、ただ単に世界に適応しているだけだからである。

★安心感を持った子供は、成長するにつれて母親または他の愛着を感じる人がその子のそばに物理的に存在し続ける必要はなくなり、より長い時間不安を感じないで独りでいられるようになるであろう。

★初めは母親のいるところで、次に母親のいないところで独りでいられる能力は、個人が自分の真の内的感情と接触し、それを明確に表出するという能力とも関わっている。子供が母親のそばで、その次に母親から離れて、独りでいるという満ち足りた心のゆとりを経験したときに初めて、他者が自分に期待しているものや押し付けようとしているものとは無関係に、本当に自分自身が要求するもの、望むものを見つけ出すことができるという確信を持つようになるのである。

独りでいられる能力は、このようにして、自己発見と自己実現に結びついていき、自分の最も深いところにある要求や感情、衝動の自覚と結びついていく。

★祈りや瞑想は、初めは無関係に存在している考えや感情が、相互に作用し合うようになるための時間を作り出すことによって、統合を促進する。

★自分の最も深いところにある考えや感情に触れることができること、その考えや感情が自ら新しい形や組み合わせを作っていくための時間を与えること、この2つは、緊張を和らげ、精神的健康を増進させる方法であるだけでなく、創造の過程の重要な側面である。

★したがって、独りでいられる能力の発達は、脳がその最良の状態で機能するためにも、個人が最高の可能性を実現するためにも、必要なことであると思われる。人間は容易に自分自身の深層部にある要求や感情から遊離してしまう。学習、思考、革新、そして自分の内的世界との接触を維持すること、これらはすべて孤独によって促進されるのである。
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