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『ザ・フェミニズム』をマトモに読む第4回目。趣旨としてはタイトル通り『上野千鶴子さんのフェミニズムの「客層」と「受容」 ―「性的自由」への固執と過剰に内面化した「女性性」―』という感じの内容。

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具体的には、上野さんの「こだわり」が端的に現れている論点である「性的自由」に関して、「一体どれくらい固執しているのか?」を明らかにするため、「性的自由」または「性的な自由」という言葉の使用箇所を引用してみた、という感じ。

その上で、「上野千鶴子さんのフェミニズム」「客層」(消費者)について、また、消費者が上野さんの思想をどう受容したのか、その「受容」のされ方について、思ったことを書いてみたりしました。また、最後に、リバタリアン・フェミニストである藤森かよこ先生の説明によるフェミニズムを引用することで、上野先生のそれとの違いを際出させてみました(笑)。

なお、小倉さんの発言のなかにも「性的自由」という言葉は使用されていますが、それはあくまで上野さんの発言を受けた上でのことなので、以下はすべて「上野さんの発言」からのみ引用。


フェミニズムは平等を求める思想というよりも自由を求める思想だったはずなんですよ。自由を求める、というとき、何の自由がいちばん根源かというと、自分の身体に関する自由。「性的自由」って自由の根源ですよ。(1回目、p162)


性的自由を求めない「自由」ってなんなんだろうと思う。理解できない。まったく理解できない。(2回目、p163)


でも婚姻という制度の中では、性的自由を相互に封印するという契約を交わしたことになります。(3回目、p165)


性的自由を欠いたフェミニズムはあり得ない、というのが、私の考えですから、結婚とフェミニズムは相容れません。(4回目、p165-166)


性的自由はフェミニズムにとって、基本のキだと私は思ってますから。(5回目、p169)



以下、続く。


実定法だろうが慣習法だろうが、フェミニストを名のる人が性的自由を放棄するという契約関係をなぜ結べるのか、私にはわからんわ。(6回目、p170)


それは二者関係では排他的かもしれないけど、それは別に性的自由の譲渡にはならない。(7回目、p171)


じゃ、「何が夫婦や恋人であることの指標になるか」というと、ときどき会ってセックスする以外に、会わない間に相手の身体の性的な自由に対する拘束権を互いに持っているかどうか。(8回目、p180)


実際に性的自由が行使されているかどうかは別問題。(9回目、p180)


ただ、自分が不在のときの相手の性的な自由に対して自分が何らかの資格や権利を持っている、と当事者同士が思い込んでいるかどうかが問題なんです。(10回目、p180)


まったく感知しないということではなくて、相手の性的自由の拘束までも含んでいるわけではないということよ。(11回目、p181)


裏返せば自分自身の性的自由の譲渡までも含んでいるわけではない、ということ。(12回目、p181)


じゃ、特別な他者を手に入れるために、自分の性的な自由は放棄してもかまわない、と。(13回目、p182)


合計13回、「性的自由」または「性的な自由」という言葉を使用している。ちなみに、これらは『他のフェミニストたちに聞かせられないこと』という対談の中からのみの引用でして、もう1このほうの『公開対談』でも、上野さんは1回だけ同じ趣旨の発言をしていますので、この本の中での使用回数合計は、正確には14回であります。(p117にて、「私はフェミニズムは自由を求める思想やと思ってるから、性の自由、身体の自由は基本のキ。」と述べている。)

ということで。

小倉:私、対幻想に上野さんが常に性的自由という、「性的」という言葉を入れるのが理解できないんですけどね。対幻想って別にセクシュアリティがなくてもあり得るじゃないですか。(p181)


という小倉さんのご意見に、同感であります。また、「東電OLと雇用機会均衡法」(p207-)において、

小倉:私から見れば、上野さんは痛々しいまでに女性性を内面化してはる。

上野:だったら、こういうふうに言いましょう。だからこそフェミニズムが存在する理由がある、と。

小倉:私は違う。女性として均一に女性性を内面化されなかった人のために、フェミニズムはさらに進化しなければならない。女性性を痛々しいまでに内面化した人のためのフェミニズムは、ただ同情に堪えない、と言うてるんです。(p218)


というやり取りがありまして、この箇所もお二人のフェミニズム思想の違いが端的に表れていると思われます。

とりあえず、ここまでまとめた部分をもとに、私の意見を述べますと。

私から見ると、「上野千鶴子さんのフェミニズム」の「客層」というのは、「女性性を過剰に内面化」しているがゆえに「性的自由」を行使するのを自分から控え、それを「貞操」「処女性」という言葉で美しくラッピングし、本来持っていた「性的自由」を勝手に無いと思い込み、「本当はイケメン大好き♪」なのに「社会」や「世間」と呼ばれる得体の知れない代物の「そろそろ結婚したら?」という「声」を勝手に聞いてしまい、「不細工」だけどそれなりに「お給料」がある無難な男性と「結婚」し、と同時に専業主婦として「自己奴隷化」するのを選択した。

その結果として、小倉千加子さんが言うところの「結婚とはカネとカオの交換である」(p29、『結婚の条件』参照。ソフトカバーのほう)という結婚形態を選択し、生活費には困らなくなったものの、実のところは不細工で無難であるがゆえに、短小・ヘタクソ・遅濡な旦那とのセックスにうんざりしていて、生まれた子供も当然のことながら旦那に似て不細工で根性がひん曲がり過ぎており全く可愛いと思えず「子育て」にウンザリして疲れてしまった、と同時に、時の流れとともに経済環境が変化し「日本的経営慣行」は廃れてしまい「成果主義」が採用されるようになり、当然のごとく、無難で無能で何のスキルもない旦那の給料は下がる一方である。

しかし、妻と同じく、不細工で無能な旦那もまた、「世間」や「社会」という得体の知れない代物の声に従って生きている人間であるからこそ、この女性と結婚に踏み切ったのであって、「男は仕事、女は家庭」「男は妻子を養ってこそ一人前」という世間的価値観を内面化していたのであった。よって、いくら給料が下がり続けても、妻に働いて欲しいとは言えず、ラットレースを走り続けるしか術がない。

一方、妻は、といえば、それでも「イケメン好き♪」だけは抜けなくてジャニーズや氷川きよしやペ・ヨンジュンの「追っかけ」をしてみたものの、それでも満たされなくて満たされなくてどうしようもなくて、ヴィトンやフェンディの「ブランド物」のバックを買い漁ってみたものの、それでも満たされなくて満たされなくてどうしようもなくて、一歩間違えば「新興宗教やマルチ商法の勧誘に引っかかるくらい不健康な精神状態」になっていたある日の昼下がり、フェミニズム思想に何かの拍子にたまたま出会ってしまい、上野さんの講演会や書籍を「消費」し「知的愛具物」にし「ガス抜き」として使うようになった挙句、その勢いで「行政主導フェミニズム」の本家大本である近所の公民館でフェミ講座を「勉強」してしまった、そして、上野千鶴子さんの「思想」を自分に都合の良いように勝手に解釈し「行政主導フェミニズム運動」に走ってしまった

というだけの、単なる「頭の悪い専業主婦」なのかな、と思いました。。(注:本書を読めばわかるとおり、上野さんも小倉さんも、いわゆる福祉国家リベラル思想に基づいたフェミニズム=行政主導フェミニズム=リベラル・フェミニズム、にはコミットできないと述べているのですが、なぜか、行政主導フェミニズム運動をやっている人たちのなかには上野先生のファンが多いんですよね、、。)

要するに、現状からして、上野先生の「思想」は、そのまま正確には伝達しているとは全く言えず、「客層」が悪いがゆえに、「上野千鶴子はコワイ」と誤解されるようになってしまった(本書を読めばわかると思うのですが、本当は心優しき人なのに。。本当に怖いのはファンのほう。。)、だとか、「ジェンダー・フリー」という言葉は使っていないし、そもそも福祉国家リベラルじゃないから使うはずないのに、行政側に勘違いされてしまい、「ジェンダーフリーという言葉を使う危険がある」として講演をキャンセルされるという世にも奇妙な事件が起きた、という感じなのかな、と。。

なお、上で引用しました「1回目」の上野さんの発言内における、「自分の身体に関する自由」というのは、文脈からして、「自己所有権」を指しているので、リバタリアニズムの論点と重なっていると思われます。ということで、次回は、上野先生の言うところの「性的自由」と「結婚」の関連について、リバタリアン的見地からまとめる予定。

ちなみに、前も引用しましたが、リバタリアン・フェミニストの藤森かよこ先生によるフェミニズム解説は以下。
弱くて運が悪い人間は滅びるしかない [01/31/2004]

(略)フェミニズムは、無用心で馬鹿で努力もしなくて情報収集もしなくて怠惰に甘ったれている女を、さらに甘やかす思想ではないです。

「機会の平等は絶対に確保するべく徒党を組もうね、女だからということだけで搾取されないように気をつけようね。頭悪いとコケにされるからね。自由でいたかったら、女もそれに見合うだけの勉強も努力もしようね、責任もとろうね、負けることはあるけど、男だってほとんどは負けるんだからね、女だから負けたとか愚痴いいなさんな、勝てば勝ったで、これもまたきついんだからさ、そういう覚悟持って生きましょうね、奴隷になっていたくないのならばね。アメリカの黒人だって、太平洋戦争や朝鮮戦争で、あれだけ血を流したので、1960年代に公民権運動ができたんだからね」

という覚悟の思想が、フェミニズムです。アホ馬鹿怠け者女なんか、知るか。



(3月30日 読み直したら、わかりにくかったので「短小・ヘタクソ・遅濡」と「本当に怖いのはファンのほう。。」という箇所を追加。
4月29日 上の夫婦のうち、旦那の生態があんまり描かれていなかったので、旦那に関する記述を追記w。ついでに、「ペ・ヨンジュン」も追記w。)
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